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よくあるご質問(油圧シリンダのトラブルや製品に関するQ&A)

■目次

・油圧シリンダ製品についてのご質問

油圧シリンダのトラブルシューティング

Q1 防爆型スイッチとは何ですか? 分類:過去の質問

防爆型スイッチとは可燃性ガスが充満または滞留する恐れのある場所に設置されるもので、
耐圧安全防爆型と本質安全防爆型の2種類がございます。

弊社は本質安全防爆スイッチ(※1)をお取り扱いしており、
型式は有接点リードスイッチ CK(T5V-3)、CL(T5V-5)、KH(T5H-3)、LH(T5H-5)となります。
(無接点リードスイッチの対応不可)

なお、本質防爆安全構造にするためには、本質防爆バリアリレーを使用する必要があります。

(※1) 本質安全防爆型スイッチとは使用する電流を抑え接点での火花そのものを出ないようにしたスイッチです。

Q2 耐クーラント仕様とは何ですか。 分類:others

切削油剤がシリンダ内部に侵入し、作動油の劣化を防ぐ仕様です。ダストパッキンが標準のものと異なります。

Q3 FA、FB の取付面はどうして決まっているのか? 分類:others

面全体で出力を受けるのとキャップボルト4点のみで出力を受けるのとの違いです。どうしても、キャップボルトのみで出力を受けることになるとフランジの曲がりが発生するからです。

Q4 薄型シリンダーにはなぜエア抜きが付いていないのか? 分類:others

薄型シリンダは小さい為にエア抜きバルブでは十分にエア抜きできないため、配管にてエア抜きをして頂いております。

Q5 ストロークエンドまで動かない 分類:トラブル(動作不良)

【原因】クッションバルブの調整が適正でない
<対処>クッションバルブを締めすぎていませんか?
・クッション調整をして下さい(クッションバルブの調整方法参照)

Q6 ロッド側、ヘッド側どちらから加圧してもロッドが前進する 分類:トラブル(動作不良)

【原因】内部油漏れが発生している
<対処>圧力は正常に昇圧しますか?
・分解点検を推奨します
・パッキン交換を推奨します

Q7 シリンダが動かない、速度が出ない 分類:トラブル(動作不良)

【原因】ポンプの吐出量が適正でない
<対処>ポンプ吐出量が不足していませんか?
・流量調整弁で調整して下さい(選定資料参照)

【原因】クッションバルブの調整が適正でない
<対処>クッションバルブを締めすぎていませんか?
・クッション調整をして下さい(クッションバルブの調整方法参照)

【原因】内部油漏れが発生している
<対処>圧力は正常に昇圧しますか?
・分解点検を推奨します
・パッキン交換を推奨します

Q8 異音が発生する 分類:トラブル(動作不良)

【原因】クッションバルブの調整が適正でない
<対処>クッションバルブを締めすぎていませんか?
・クッション調整をして下さい(クッションバルブの調整方法参照)

【原因】ポート(配管口)径が小さい
<対処>ポート(配管口)から異音が発生していませんか?
・ポート(配管口)を大きくして下さい(選定資料参照)

Q9 スティックスリップ(ビビリ)が発生する 分類:トラブル(動作不良)

【原因】ポンプの吐出量が適正でない
<対処> ポンプ吐出量が不足していませんか?
・流量調整弁で調整して下さい(選定資料参照)

【原因】エアーが混入している
<対処> エアー抜きは実施しましたか?
・エアー抜きを実施してください

【原因】偏荷重が作用している
<対処> ピストンロッド表面に片当り(部分的な当り)がありませんか?
・偏荷重の要素を取り除いて下さい

【原因】タイロッドナットの締付け力が適正でない
<対処> 適正なトルクで締め付けられていますか?
・適正なトルクで均等に締め付けて下さい(締め付けトルク表参照)

Q10 トラニオンボスが曲がる、折れる 分類:トラブル(破損)

【原因】過大圧力が発生している
<対処>適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい(取り付け上の注意参照)

Q11 フランジが曲がる、たわむ 分類:トラブル(破損)

【原因】過大圧力が発生している
<対処> 適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい

Q12 タイロッドが折れる 分類:トラブル(破損)

【原因】締付け力が適正でない
<対処> 適正なトルクで締め付けられていますか?
・適正なトルクで均等に締め付けて下さい(締め付けトルク表参照)

Q13 シリンダチューブが膨らむ、割れる 分類:トラブル(破損)

【原因】過大圧力が発生している
<対処> 適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい

【原因】クッションバルブの調整が適正でない
<対処> クッションバルブを締めすぎていませんか?
・クッション調整をして下さい(クッションバルブの調整方法参照)

Q14 ピストンロッドが曲がる、折れる 分類:トラブル(破損)

【原因】過大圧力が発生している
<対処> 適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい

【原因】偏荷重が作用している
<対処> ピストンロッド表面に片当り(部分的な当り)がありませんか?
・偏荷重の要素を取り除いて下さい

Q15 ポート(配管口)から油が漏れる 分類:トラブル(外部油漏れ)

【原因】シールテープの巻き方が適正でない
<対処> シールテープは適正に巻かれていますか?
・適正にシールテープを巻きつけて下さい(ポート形状の種類と比較参照)

【原因】ポートカプラの締付け力が適正でない
<対処> 締め付けトルクが不足していませんか?
・適正なトルクで締め付けて下さい(ポート形状の種類と比較参照)

Q16 リテーナとカバーの合わせ面から油が漏れる 分類:トラブル(外部油漏れ)

【原因】過大圧力が発生している
<対処> 適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい
・パッキン及びガスケットの交換を推奨します

【原因】異物が噛みこんでいる
<対処> 作動油が汚れていませんか?
・作動油を交換して下さい
・パッキン及びガスケットの交換を推奨します

【原因】タイロッドナットの締付け力が適正でない
<対処> 適正なトルクで締め付けられていますか?
・適正なトルクで均等に締め付けて下さい(締め付けトルク表参照)

【原因】作動油が適正でない
<対処> 作動油とパッキンの種類(適合性)はあっていますか?
・カタログの適合表を参照して下さい(パッキン材質選定参照)

Q17 シリンダチューブとカバーの合わせ面から油が漏れる 分類:トラブル(外部油漏れ)

【原因】過大圧力が発生している
<対処> 適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい
・パッキン及びガスケットの交換を推奨します

【原因】異物が噛みこんでいる
<対処> 作動油が汚れていませんか?
・作動油を交換して下さい
・パッキン及びガスケットの交換を推奨します

【原因】タイロッドナットの締付け力が適正でない
<対処> 適正なトルクで締め付けられていますか?
・適正なトルクで均等に締め付けて下さい(締め付けトルク表参照)

【原因】作動油が適正でない
<対処> 作動油とパッキンの種類(適合性)はあっていますか?
・カタログの適合表を参照して下さい(パッキン材質選定参照)

Q18 ダストパッキン・ロッドパッキン部から油が漏れる 分類:トラブル(外部油漏れ)

【原因】ピストンロッド表面の傷
<対処> ピストンロッド表面に打痕・縦傷がありませんか?
・ペーパー等で傷を修正して下さい。修正が出来ない場合はピストンロッドの交換が必要です
・傷を修正後、パッキン交換を推奨します

【原因】ピストンロッド表面の錆・腐食
<対処> ピストンロッド表面に錆・腐食がありませんか?
・錆・腐食を落として修正して下さい。修正が出来ない場合はピストンロッドの交換が必要です
・パッキン交換を推奨します
・露出部はグリス等で防錆処理をして下さい(ロッド表面処理参考資料参照)

【原因】過大圧力が発生している
<対処> 適正な圧力になっていますか?
・圧力調整弁で調整して下さい
・パッキン交換を推奨します

【原因】偏荷重が作用している
<対処> ピストンロッド表面に片当り(部分的な当り)がありませんか?
・偏荷重の要素を取り除いて下さい
・パッキン交換、パッキンシステムの変更を推奨します

【原因】異物が噛みこんでいる
<対処> 作動油が汚れていませんか?
・作動油を交換して下さい
・パッキン交換を推奨します

【原因】作動油が適正でない
<対処> 作動油とパッキンの種類(適合性)は合っていますか?
・カタログの適合表を参照して下さい(パッキン材質選定参照)

Q19 リードスイッチが緩む場合の対策

【原因】振動による場合がございます。
<対処> 振動に強い取付対策をします。
・取付には制約がありますが、イージーマウントを設置することで振動が改善したケースもございます。一度当社にご相談下さいますでしょうか。

Q20 シリンダ取付時の方法

【原因】ロッドが伸びた状態で取付た場合、芯ずれに依り軸受けに負担がかかり早期油漏れの原因となる場合がございます。
<対処> ロッドが縮んだ状態で取り付けをしてください。

■参考リンク 導入事例「偏荷重対策シリンダ」

Q21 組み合わせシール(低摺動)とUパッキン仕様(標準)のメリット・デメリット

■組み合わせシール
【メリット】
摺動抵抗が少なく、摩擦抵抗が小さい為
低圧、低速状態でもスティックスリップが発生し辛くなります。

【デメリット】
Uパッキンよりも内部油漏れ量が増える為、
Uパッキンと比べピストンの位置保持が難しくなっております。(詳細はこちら

Uパッキン
【メリット】
シール性に優れており、中間停止状態でも短い時間であれば
内部リークが少なくなります。

【デメリット】
低圧、低速での使用の際に、ビビり現象が発生する可能性がございます。

製品名 メリット デメリット
組み合わせシール

・摺動抵抗 少

・摩擦抵抗 少

・低圧低速状態でも

スティックスリップし辛い

・Uパッキンに比べ内部油漏量 多

・ピストンの位置保持が難しい

Uパッキン

・シール性に優れている

・中間停止状態でも内部リークが少ない

・低圧、低速での使用の際

ビビり現象発生の可能性あり

Q22 各バルブの見分けがつかない

バルブによって形状、構成が異なります。詳しくはこちらのページをご覧ください。

Q23 メンテナンス工具の手配について教えてください

油圧シリンダのメンテナンスに使用する工具については、有償にてご提供させていただいています。

営業担当までお問い合わせ下さい。

・パッキン取り付け工具、薄型シリンダ分解組立用 カニ目スパナなど

Q24 FTシリーズ管フランジ装着可能サイズについて教えてください。

FTシリーズ管フランジ装着可能サイズ表をご用意しました。

 FTシリーズ管フランジ装着可能サイズ表

※ ご不明点等ございましたら今すぐ解決隊窓口よりお問い合わせください。

Q25 ロッドメッキ部が腐食しました。原因と防止策について教えてください

■腐食発生時の現象

・水中で使用している油圧シリンダのパッキン部に腐食が発生しています。腐食箇所にはセメント状の粉塵が堆積していました。考えられる原因と対策を教えて下さい。

画像1.jpg

■回答

・パッキン部にセメント状の粉塵が堆積されているように見受けられますとのことから、以下の状況が想定されます。

☑ 想定される理由1 すき間腐食

・堆積物とロッドのすき間部が酸素欠乏状態となり、クロムメッキ層のクラックにより露出している母材(ステンレス)の不働態皮膜の形成が阻害されたことで腐食が生じた可能性が推察されます。

想定理由1.png

☑ 想定される理由2 異種金属接触腐食

・堆積物もしくはダストシールとクロムメッキの間で異種金属接触腐食が発生した可能性が推察されます。

※ 異種金属接触腐食とは・・・イオン化傾向が小さい金属とイオン化傾向が大きい金属が接触し、後者の腐食が促進される現象です。

想定理由2.png

■対策

・予防策1 すきま腐食の防止策として、粉塵が溜まりやすい使用環境では頻繁に清掃することで腐食を防げる場合があります。         

・予防策2 異種金属接触腐食の防止策として、同種類もしくは電位の近い金属を使用してください。また、使用するダストシールに金属が含まれている場合もありますので、素材選定時に確認することも必要です。

Q26 先端金具の出荷形態(ロックナットとセットネジ)

お客様のお手元で、先端金具の位置を調節したい場合は、ロックナット付きを選択ください

先端金具ロックナットセットネジ.png

■ロックナットなしの場合(セットネジでゆるみ止め)

 先端金具をピストンロッドに締め付けセットネジと銅片でゆるみ止めをして、出荷いたします。

■ロックナット付きの場合

 先端金具とロックナットを仮組みして出荷いたします。ロックナットを締め付けていませんので先端金具の位置を調節した後、ロックナットを締め付けてください。

Q27 ミニシリーズ(TA,FA,LB)は取り付け後、本締めをお願いします

ポート位置を変更できるようにするため、先端金具は仮止めした状態で出荷いたします。対象:TA,FA,LB(取り付け後、本締めをお願いします)

TA

六角穴付止めネジを仮止めし、出荷しています

FA

取り付けナットを仮止めし、出荷しています

LB

取り付けナットを仮止めし、出荷しています

対象シリーズ

シリーズ

FA

TA

LB

M70

MR70

M140

M210

MR35

MB

MRK35

MRK70

MR160

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