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シグナリークの導入事例

シグナリークの導入事例

世界をリードする日本の製造業現場の使用設備に堀内機械の油漏れ感知「シグナリーク」を導入し、さまざまな効果を実感していただいています。この度、A社の製造技術部技術課B氏に「シグナリーク」の活用用途と評価について伺いました。

導入時の要件

見えないところの油漏れを検知するために購入

シグナリークを設置したことで費用削減はできましたが、何よりも、保全の方から休日出勤が減ったと言って感謝の言葉をかけてもらえたことが一番嬉しかったことです。

―購入した油圧シリンダについて教えてください
導入した油圧シリンダは、「シグナリークスリム」というもので、センサーによる漏油検知システム式のついている油圧シリンダです。

―どういった用途での購入だったのでしょうか
購入の直接の理由は、油漏れの検知でした。
当社の製造設備に使用する油圧シリンダが経年劣化によって油が漏れることは避けられません。油が漏れると設計していた推力が出ませんので、製品不良に直結します。そのため、わたしたちは、油漏れを検知するために定期点検を欠かさずしています。
油圧シリンダの設置場所によっては、設備の分解が必要ですので定期的に設備を停止し、点検を実施していました。それでも想定外に油が漏れることがあります。油が漏れて指定推力が出ないと、その設備の生産は停止せざるをえなくなり、出荷予定は大幅に狂います。また、設備担当の方に緊急でメンテンナンスしてもらうような状況でした。
そこで、わたしたちは、「油漏れを早期に察知すること。設置スペースは限りがあるので省スペースであること」を条件として検討を進めてきました。

―どうやって探しましたか
最初は自分たちでいろいろなセンサーを探していました。いろいろな方法があるのですが、どれも視覚センサー的なものであり、設備の中に設置した場合、暗くて感知できないことが課題となっていました。
そのとき、たまたま訪れた展示会で堀内機械が参考出品していたのが、きっかけです。

導入時の検討事項

―導入時の検討事項について教えてください
導入後に本当に検知できるのかといった点が不安でしたが、堀内機械からデモ機を貸し出しいただき、テスト環境を構築することで検証を重ね、実際に検知できることがわかりました。

―他のメーカーと比べましたか?
業界初ということで、油圧シリンダとセットで販売されているセンサーは堀内機械以外にはありませんでした。

―なぜ最終的に「シグナリーク」をお選びいただけたのですか?
正直なところ、油圧シリンダメーカーさんは他にもたくさんありますが、堀内機械は、商社や代理店任せにせず、定期的に顔を出してくださっています。以前から、技術的なサポートが必要なときは、技術の方が同行してお越し下さっていましたので、導入がスムーズかなと考えたからです。やはり、現場で話をしないと情報の伝達がうまくいかないことが多く、不具合が起こったときに原因がよくわからないケースがあります。他社の場合ですと、いちいち来てくださいとお願いしなければならないのですが、堀内機械は定期的に来てくださっていましたので、その点安心できました。時間もお金もかかり、原因が突き止められないままに推移するのが一番やっかいなものですので。

―導入にかかわる不安はどのようにクリアしたのでしょうか
導入後に本当に検知できるのかといった点が不安でした。そこで、堀内機械の営業の方に「検知レベルはどのくらいですか?」とお尋ねさせていただきました。センサー感度は数値で図れるのですが、やはり現地現物で試すまでは不安だったのです。実際に設置したけれども、使えなかったというわけにはいかないものですから。
すると、堀内機械からデモ機を貸し出しいただけると提案をいただけました。実際の環境でテストすることで検知レベルが分かりましたので、安心して導入に踏み切ることができました。

「シグナリーク」の評価

使ってみてわかったこと

―「シグナリーク」を購入されて今年で3年目ですが、実際に感知されたことはありましたか
はい。あります。特に目視では感知しづらい僅かな油漏れを検知してくれました。

―「シグナリーク」を実際に使ってみての評価点をお聞かせください
「シグナリーク」の以下の点を評価します。

1、設備のメンテナンスが計画的になりました。

従来は、定期点検で油漏れを察知していましたが、今は、センサーによる感知が可能となりましたので、油漏れ点検のために機械を分解する必要はなくなりました。想定外の油漏れに伴う生産停止が無くなり、納期遵守率が上がりました。保全の方の残業も大幅に削減できることとなりました。

2、早期に発見できるので工場がクリーンになりました。

漏れる油の量が減りましたので現場に漏れる油の量が減り、工場がクリーンになりました。環境にも良い影響を及ぼしますし、火災リスクも減少しました。SDGsの取り組みにも貢献してくれました。

3、経費削減効果

以前は、急に油漏れが発生すると時間外であっても緊急で設備をメンテナンスしていまいたので、こういった想定外の残業代が減りました。また、油漏れを早期に発見することで、漏れる油の量が絶対的に減りました。計算したところ、工場全体で年間3200ℓの油漏れが発生しており、300円/lで計算すると96万円の無駄な油漏れを削減できることがわかりました。実際に油の使用量が減り始めましたので、今後も期待しています。

シグナリークのメリット、デメリット

―メリットとデメリットをお聞かせください
「シグナリーク」のメリットは、見えないところの油漏れが離れたところから検知できることです。分解点検の回数も減りましたし、緊急対応も減りました。保全の方の苦労が大幅に減ったと思います。
デメリットは、従来の油圧シリンダにボルトオンでつけられるわけではありませんので、新たにシリンダごと購入する必要があることです。
今後は、シグナリーク付き油圧シリンダに入れ替えていきますが、センサー付きシリンダは従来のシリンダよりも若干割高ですので、工場全体では大きな費用負担ではあります。しかし、油漏れの早期発見による使用油量の減少や保全の緊急対応費用の削減効を考えると十分に価値があると思います。

―使用されてみて、「シグナリーク」はどういう用途に向いていると思いますか
「シグナリーク」は、センサーで油漏れを検知できますので、見えないところへの設置や油漏れが許されない場所への設置が良いのではないでしょうか。見えない箇所や環境にシビアな箇所へ適していると思います。

今後の期待

新規に購入すること無く既存品にボルトオン使用できるようにして下さい。今までは致命的な問題はないので安心していますが、これからも部品の確保など、よろしくお願いします。

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