シリンダを取り外す前は必ず、回路内の圧力をゼロにし、電源を切って下さい。
分解の際、ロッド先端ねじやポートねじ及びロッド表面に傷がつかないよう充分な保護処理が必要です。
例えば分解の際、無理に叩いたり、不用意に落としたりすると、ねじ山が潰れたりロッド表面に打痕を生じて不良になる事がございますので取り扱いに充分注意して下さい。また、異種の油に触れないようにして下さい。シールが使用流体と異なった他の流体に触れますと化学変化を起こし膨潤して使用出来なくなります。
メンテナンス「分解編」
油圧シリンダの分解における注意事項(シリーズ共通)
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■分解手順
手順1
六角ナット(六角穴付ボルト)(20)を緩め、リテーナ(18)を取り外して、ロッドブッシ ュ(14)を抜き取って下さい。
ピストンロッド(11)のスパナ掛け部の傷及びカエリ等があれば、丁寧に面取りして下さい。
ロッドブッシュを抜く時、ロッドブッシュ内面及びパッキンに傷を付けないようにして下さい。(図表1参照)
手順2
シリンダチューブ(10)より、ロッドカバー(12)、ヘッドカバー(13)、を外し、ピストン/ピストンロッド(15)/(11)、アッセンブリを抜き出して下さい。(図表2参照)
手順3
通常ピストンはロックタイトを塗布しているため、分解は出来ません。
ロッドブッシュのダストパッキン(3)及びロッドパッキン(2)、ピストンパッキン(1)及びウェアリング(9)を外す場合は先端がヘラ状の銅製のもので図のように行って下さい。(図表3参照)
クッションバルブの分解1
Fシリ-ズ φ32~φ125、Tシリ-ズ φ40~φ100
手順1
六角ナット(27)を取り外して下さい。
手順2
クッションプラグ分解工具(堀内製:別売品)を使用して、クッションプラグ(26)、クッションバルブ(23)アッセンブリを取り外して下さい。
手順3
六角棒レンチでクッションバルブをクッションプラグより、下側へ抜き取って下さい。(図表4参照)
クッションバルブの分解2
Fシリ-ズ φ140~φ250、Tシリ-ズφ125~φ180
手順1
六角ナット(27)を取り外して下さい。
手順2
六角棒レンチでクッションバルブ(23)をカバーより、上側へ抜き取って下さい。(図表5参照)
クッションバルブの分解3
Tシリ-ズ φ200~φ250
手順1
六角ナット(27)を取り外して下さい。
手順2
片口スパナでクッションバルブ(23)をカバーより、上側へ抜き取って下さい。(図表6参照)
クッションバルブの分解4
Kシリ-ズ φ32~φ80
手順1
六角ナット(27)(28)を取り外して下さい。
手順2
スパナを使用して、クッションプラグ(26)、クッションバルブ(23)アッセンブリを取り外して下さい。ニードルガスケット(36)を取り外して下さい。
手順3
六角棒レンチでクッションバルブをクッションプラグより、下側へ抜き取って下さい。(図表7参照)
クッションバルブの分解5
Kシリ-ズ φ100~φ160
手順1
六角ナット(27)を取り外して下さい。
手順2
ニードルガスケット(36)を取り外して下さい。
手順3
六角棒レンチでクッションバルブ(23)をカバーより、上側へ抜き取って下さい。(図表8参照)
エアー抜きバルブの分解1
クッション付Fシリーズφ32
手順1
エアー抜きプラグ(28)を緩め、カバーからエアー抜きプラグ及びガスケット(31)を取り出して下さい。
手順2
エアー抜きバルブより、エアー抜きボルト(29)及び鋼球(30)を取り出して下さい。(図表9参照)
エアー抜きバルブの分解2
クッション付 Fシリーズφ40~φ250、Tシリーズφ40~φ250
手順1
エアー抜きプラグ(28)を緩め、カバーからエアー抜きプラグ及びガスケット(31)を取り出して下さい。
手順2
エアー抜きバルブより、エアー抜きボルト(29)及び鋼球(30)を取り出して下さい。(図表10参照)
エアー抜きバルブの分解3
クッション付 Kシリ-ズφ32~φ160
手順1
チェックプラグ(33)を緩め、カバーから取り出して下さい。
手順2
チェックスプリング(34)、鋼球(35)、及びバルブガスケット(37)をカバーから取り出して下さい。(図表11参照)
エアー抜きバルブの分解4
クッションなし Fシリ-ズφ32~φ250、Tシリ-ズφ40~φ250、Kシリ-ズφ32~φ160
手順1
カバーより、エアー抜きボルト(29)を取り出して下さい。
手順2
カバーより、鋼球(30)を取り出して下さい。(図表12参照)
チェックバルブの分解1
Kシリ-ズφ32~φ160
手順1
チェックプラグ(33)を緩め、カバーから取り出して下さい。
手順2
チェックスプリング(34)、鋼球(35)、及びバルブガスケット(37)をカバーから取り出して下さい。(図表15参照)
チェックバルブの分解2
Fシリーズφ40~φ25、Tシリーズφ40~φ250
手順1
チェックプラグ(33)を緩め、カバーから取り出して下さい。
手順2
カバーからチェックスプリング(34)、及び鋼球(35)を取り出して下さい。(図表14参照)
チェックバルブの分解3
Kシリ-ズφ32~φ160
手順1
チェックプラグ(33)を緩め、カバーから取り出して下さい。
手順2
チェックスプリング(34)、鋼球(35)、及びバルブガスケット(37)をカバーから取り出して下さい。(図表15参照)
薄型シリンダ分解時注意点
Cシリーズ共通
注意点
ロッドブッシュは止めネジを取り外した後、回し穴を用いてシリンダ本体から取り外してください。
※特殊工具(社内呼称:カニ目スパナ)を使用されますと作業が容易になります。
ご用命の際はシリーズ名・シリンダ内径をご確認の上、下記までお問い合わせください。
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